一冊の本に教えられました

レアルノルマンのこと

通っている美容師さんのおすすめで購入していた一冊の本を読みました。

青木仁志さんの『伝達力』です。

この本は、人に言葉で伝えるために必要なことは何かを教えてくれるものでした。

美容師さんがなぜ私にこの本を勧めてくれたかというと私が発信力に弱く、自己紹介や自分の商品をどのように伝えればいいか行き詰っていることを知っていたからです。

早速読んでいて、気付いたことがありました。

あぁ、あの話を載せるのは、もうやめよう

私が制作したLea Lenormand/レアルノルマンに、カード印刷時のつなぎめである「バリ」がある話です。

私は正直に公開することで「誠意」を示したいと思っていましたが、これは、単なるネガティブキャンペーンを紹介しているに過ぎないと気付きました。

「ごめんなさい、欠陥品です。でも手に取ってください。」と、見た方には受け取れてしまうなとも。。。

断言して言えることはレアルノルマンは、『決して欠陥品ではない』ということです。

私がどれだけの時間を費やして構想してきたか。その想いにイラストレーターのひろみさんがどれだけ愛情をこめてイラストを描いてくださったかのプロセスを大切にできていませんでした。

このレアルノルマンで一番伝えたいことは「バリがあること」ではなく

  • タロットを使っている人は、ルノルマンカードとの併用でクライアントの全体像を別視線で見ることができること
  • ルノルマンカードは真ん中の象徴は身近なものなので、イメージがつきやすいこと
  • 占いを学んだことがない人でも、読み解きのしやすいカードで占いができることに自信を持ってもらいたいこと
  • カードを見ただけで、相談者さまと占い師が明るい時間が共有できること

などなど、レアルノルマンを通して占いを楽しんでもらいたいことなのです。

だから、まず始めに謝ることはやめることにしました。

私は、このレアルノルマンを作ったことに誇りを持っています。

36枚全てを展開するグランタブローで広がるハワイの世界は、レアルノルマンにしかできないことです。

そこだけを伝えたいと思いました。

実際に手に取って下さった方は、誰一人としてバリを気にする方がいないのです。

私が伝えようとしたことと、受け取る側の想いは別の方向に向いていたように思います。

いい本に出会えてよかったです。